至光社
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絵本をひらくと、静かで温かな白黒とわずかな彩色の世界が広がる。一筆一筆、無数の細密なペン画で紡がれるくまとうさぎの「心の旅」。喜びの涙を流し、久しぶりの再会に飛びはね、ごめんねって謝って仲直り……。ゆっくりと旅を進める二人は、言葉を超えた大切な心の通い合いを重ねます。
心は、二人の距離を近づけ、様々な気持ちを分かち合う喜びを教えてくれます。喜び、悲しみ、孤独、そして愛。絵本の中で過ごす時間は、読み手の心にも優しく寄り添い、やがてかけがえのないものになるでしょう。
世界を舞台に活躍する画家・きむがうんの初の日本語絵本である本作は、一筆一筆の細いペン画に「世界はすべて愛でできている」という深い祈りが込められています。余白を残したシンプルな詩のような言葉や、感情に寄り添うオノマトペは、読み手自身の無限の想像力や、こころの奥底から生じる言葉を超えた感情をそっと引き出します。大人と子どもで隠し絵を探すような「対話型鑑賞(観きかせ)」は、子どもたちの心に温かな共感力とアートへの好奇心を育み、自らの感性を表現する力を優しく育んでくれます。
そして大人もまた、忙しい日々の中で忘れかけていた「心の言葉」を取り戻し、自分と他者とのつながりを深く見つめ直すことができる、優しさあふれる一冊です。
大切な人へ、世界で一番あたたかい「こころの言葉」をそっと届けます。
2026/09/05公開