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展示する/される民族

鈴木 紀【著】

発行元:明石書店

ジャンル: 人文

2026/04/10発売

¥ 5,000 (税別)

搬入日(取次):基本的には注文受注日から営業日の翌々日に取次様へ搬入いたします。

展示する/される民族 脱植民地化を超えて

鈴木 紀【著】

発行元:明石書店

ジャンル: 人文

2026/04/10発売

¥ 5,000 (税別)

搬入日(取次):基本的には注文受注日から営業日の翌々日に取次様へ搬入いたします。

内容紹介

博物館は、いかにして「他者」を展示し、対話の場となり得るのか。アイヌ、ネパール、カナダ先住民などの事例を通じ、脱植民地化やデジタル化が進むミュージアムの最前線を活写。展示する側とされる側の境界を問い直し、多様な声が響き合う「フォーラム」の先にある新たな表現の可能性を追求する。
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目次

 成果刊行について



序論 ポストナショナリズム時代の博物館[鈴木紀]

 1 ポスト国民国家とポストナショナリズム

 2 博物館への着目

 3 博物館の脱植民地化

 4 フォーラムとしての博物館

 5 本書の構成



第一部 ポストナショナリズム時代の民族展示



第1章 現代のアイヌ民族の文化を展示する試み――民博の常設展示と特別展示[齋藤玲子]

 1 民博常設展示「アイヌの文化」における試み

 2 特別展「先住民の宝」における試み

 3 展示を補足する――関連事業

 4 これからの展示



第2章 研究から展示への道――アフリカの先住民サン[池谷和信]

 1 多様なサンの実像――狩猟採集民か先住民か

 2 筆者の経験したサン展示の概略

 3 展示一『ビーズ――美しさに秘められた南部アフリカの知恵』(一九九八年)

 4 展示二『越境する民族文化』(一九九九年)

 5 展示三『民博・常設展示アフリカ』(二〇〇九年)

 6 展示四『先住民の宝』(二〇二〇年)

 7 展示五『ハンターの見た地球』(二〇二三年)

 8 どのように研究成果を展示してきたか――複数の展示がつながり発展していく世界



第3章 先住民の多様性を表現する――ネパールのアーディバーシー[南真木人]

 1 はじめに

 2 先住民の誕生

 3 多種多様な先住民

 4 特別展「先住民の宝」

 5 ネパール民族誌博物館

 6 考察

 7 おわりに



第4章 カナダ北西海岸先住民の民族資料とアート作品の展示[岸上伸啓]

 1 はじめに

 2 カナダ先住民文化と博物館展示

 3 国立民族学博物館におけるカナダ北西海岸先住民文化の展示について

 4 民族資料とアート作品

 5 結語



第5章 先住民の社会運動に寄りそう博物館[鈴木紀]

 1 はじめに

 2 国立民族学博物館のアメリカ展示場における先住民文化の展示

 3 グアテマラの先住民衣装展示

 4 ファストファッション問題をめぐるフォーラム

 5 結論



第二部 ポストナショナリズム時代の博物館と脱植民地化



第6章 多様なアイヌ文化を展示する――国立アイヌ民族博物館の脱植民地化の試み[佐々木史郎]

 1 はじめに

 2 博物館の構想・計画で言及された多様性

 3 「基本展示」製作における多様性

 4 展示されるアイヌ文化の多様性

 5 おわりに



第7章 ポスト・ナショナル+ポスト・コロニアル=ポスト・ミュージアム?――南太平洋の博物館における先住民展のキュレーションから得られた教訓[コナル・マッカーシー/鈴木紀・末森薫訳]

 1 序論

 2 博物館、国家、ナショナリズム――その歴史と理論

 3 太平洋での実験――先住民展示のキュレーション

 4 テ・マオリ以降――テ・パパのイウィ展

 5 ポスト・ミュージアムは到来したのか



第8章 先住民と博物館、キュレーターシップ――カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州からの視点[アンソニー・アラン・シェルトン/鈴木紀・末森薫訳]

 1 はじめに

 2 インディアン法とカナダ先住民の強制移住(一八七六~一九六〇年)

 3 本物の北西海岸アートの再生(一九六〇~九二年)

 4 変化するキュレーターモデル(一九九〇~二〇一五年)

 5 構造的脱植民地化(二〇一五~二五年)



第9章 不確かなアーカイブと感情的な文芸――大英博物館の収蔵庫における思索的な実験[ローラ・オソリオ・サンナックス、マグダレナ・アラウス・シーバー、ディエゴ・アテオルトゥア/鈴木紀・末森薫訳]

 1 はじめに

 2 場所

 3 プロジェクト

 4 物語

 5 コラージュ



第10章 世界最大規模の博物館はいかに出現したか――エジプトのナショナリズムと古代文明[末森薫]

 1 はじめに

 2 エジプトとヨーロッパ

 3 古代エジプトをめぐるナショナリズム

 4 古代エジプトの返還をめぐって

 5 ネオ・ファラオニズムの萌芽

 6 大エジプト博物館に示されるエジプトの象徴

 7 おわりに



第三部 フォーラムとしての博物館の刷新に向けて



第11章 変わるミュージアム、広がる対話――ICOMの博物館定義改正の視点から[邱君妮]

 1 はじめに

 2 博物館分野におけるICOMの位置付け

 3 ICOM博物館定義改正のプロセスと議論

 4 まとめ



第12章 デジタル時代における博物館の役割――オーストラリア先住民の語りから歴史を捉える[平野智佳子]

 1 博物館への批判

 2 「Blak」の拡散

 3 先住民の歴史語り

 4 オンライン空間に耳を傾ける



第13章 協働展示の先を目指して――北海道立北方民族博物館「ラポロアイヌネイション」展の試みから[野口泰弥]

 1 課題としての現代展示

 2 ラポロ展における三者協働モデル

 3 三者協働で展示をつくる

 4 ソースコミュニティにとっての協働の意義へ



第14章 植民地の記憶を継承する――オランダのミュージアムの試み[松尾瑞穂]

 1 はじめに

 2 植民地主義を展示する試み

 3 おわりに



第15章 「祭りと芸能」を伝える試み――子供向けワークショップ「五感で体験 日本の祭り」[鈴木昂太]

 1 はじめに

 2 日本展示「祭りと芸能」セクションの特徴

 3 ワークショップの概要

 4 まとめと課題



ラウンドテーブル・ディスカッション



 あとがき

 索引
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著者略歴

鈴木 紀【著】

国立民族学博物館名誉教授。同博物館特定教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。ユカタン大学人類学学校、ニューヨーク州立大学ビンガムトン校大学院、千葉大学文学部、国立民族学博物館超域科学研究部等で研究に従事。専門は文化人類学、ラテンアメリカ文化論、博物館展示学。共編著に『古代アメリカの比較文明論――メソアメリカとアンデスの過去から現代まで』(京都大学学術出版会、2019年)などがある。

末森 薫【著】

国立民族学博物館人類基礎理論研究部准教授。総合研究大学院大学准教授。筑波大学大学院人間総合科学研究科世界文化遺産学専攻単位取得満期退学。博士(学術)。東京文化財研究所文化遺産国際協力センター、国際協力機構大エジプト博物館保存修復センタープロジェクト、関西大学国際文化財・文化研究センターなどを経て現職。専門は文化財保存科学、文化遺産学、壁画研究。主な著書に、『敦煌莫高窟と千仏図――規則性がつくる宗教空間』(法藏館、2020年)などがある。
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商品概要

発行元
明石書店
発売日
2026/04/10
ページ数
408p
ISBN
978-4-7503-6108-6
セット商品分売可否
単品分売不可
Cコード/ジャンルコード
0339
読者対象/成人指定
指定なし(デフォルト)

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