内容紹介
千年前のことばをもっと自由に読み、操るための、新しい古典文学入門。
「もののあはれ」のいわば「言い出しっぺ」である貫之にとっても、「あはれ」とは何となく「あはれ」としか言いようのないものであった!?
言葉について突き詰めようとすると、私たちはしばしば行き止まりにぶつかってしまう。抽象度の高い言葉はなおさら難しい。その時に補助線として、日本語に対する理解を、英語で深めようとしてみたらどうだろう。
歴代の翻訳者たちによる「もののあはれ」の解釈を導入に、俳句、和歌、『伊勢物語』、『土佐日記』、『枕草子』、『徒然草』、『方丈記』、『無名草子』を取り上げ、日本語や日本文学の特徴について考える。
まず自分ならどう翻訳するか考えてみるところからはじめよう!
【本書は、必ずしも翻訳実践のための訓練を念頭に置いたものではない。本書の目的はあくまで、日本の古典文学を愛し、その魅力を海外に伝えるべく努力を重ねた先人たちの苦悩の跡をたどりつつ、日本語や日本文学の特徴について考えることである。だが翻訳を経由する以上、英語への理解が深まることは言うまでもないし、翻訳を実践するうえでのヒントが得られることもむろんである。日本語や日本文学のみならず、英語学習や、東西の文学の比較などに関心のある読者にも、本書が有益であると自負する所以はそこにある。】…「予鈴 英語で「もののあはれ」」より
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「もののあはれ」のいわば「言い出しっぺ」である貫之にとっても、「あはれ」とは何となく「あはれ」としか言いようのないものであった!?
言葉について突き詰めようとすると、私たちはしばしば行き止まりにぶつかってしまう。抽象度の高い言葉はなおさら難しい。その時に補助線として、日本語に対する理解を、英語で深めようとしてみたらどうだろう。
歴代の翻訳者たちによる「もののあはれ」の解釈を導入に、俳句、和歌、『伊勢物語』、『土佐日記』、『枕草子』、『徒然草』、『方丈記』、『無名草子』を取り上げ、日本語や日本文学の特徴について考える。
まず自分ならどう翻訳するか考えてみるところからはじめよう!
【本書は、必ずしも翻訳実践のための訓練を念頭に置いたものではない。本書の目的はあくまで、日本の古典文学を愛し、その魅力を海外に伝えるべく努力を重ねた先人たちの苦悩の跡をたどりつつ、日本語や日本文学の特徴について考えることである。だが翻訳を経由する以上、英語への理解が深まることは言うまでもないし、翻訳を実践するうえでのヒントが得られることもむろんである。日本語や日本文学のみならず、英語学習や、東西の文学の比較などに関心のある読者にも、本書が有益であると自負する所以はそこにある。】…「予鈴 英語で「もののあはれ」」より
目次
予鈴 英語で「もののあはれ」
英語で日本語を学ぶ
英訳は日本語を豊かにする
身近な言葉の「はたらき」
翻訳というコミュニケーション
いざ翻訳の網目へ
第一課 前衛としての俳句
文字と音と
世界のhaiku
連歌から俳句へ
俳句という「日本酒」を味わう
新時代の文学
言葉のまえに立ち止まる
第二課 はじめに歌ありき
「約束事」に支えられる和歌
誤解された「日本らしさ」
翻訳からこぼれ落ちるもの
和歌と日本語の誕生
序文に見る和歌の重要性
第三課 伊勢物語 塔のなかのプリンセス
歌から物語へ
昔男と「受難」の花
藤原高子とラプンツェル
翻訳者の立場から考える
第四課 土佐日記 あらゆる「海」を越えて
日記文学の幕開
主人公は文字と歌
書くことについて書く
翻訳がつなぐ心
再び翻訳者の立場から考える
第五課 枕草子 「名」の祝祭
和歌から随筆へ
山の物語
平安人にとっての和歌
「をかし」を擁護する
「開かれた構造」の見本市
第六課 徒然草 かぎりなき欲望
数寄者の文学
儚き理想
文人兼好
生身の欲望
速記に至る文学史
第七課 方丈記 迫り来る現実
防災文学論
ルポとしての『方丈記』
冷静な「科学的」思考
新世代からの関心
第八課 無名草子 女のしわざ
名前のないテクスト
つながりあうテクスト
異界への出発
語り部の消失
女房たちの「百科辞典」
「モデル読者」の群れ
女の園
翻弄する老尼
テクストの断絶
世界に先駆けた「ジェンダー」への意識
課外授業 フローラ・ベスト・ハリスと三つの『土佐日記』
ハリスという先駆者
日本への船路
第一の英訳と日本との別離
第二の英訳と日本への思い
第三の英訳と日本での永住
ジャパノロジストとしてのハリス
後記
翻訳出典一覧
古典原文出典一覧
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英語で日本語を学ぶ
英訳は日本語を豊かにする
身近な言葉の「はたらき」
翻訳というコミュニケーション
いざ翻訳の網目へ
第一課 前衛としての俳句
文字と音と
世界のhaiku
連歌から俳句へ
俳句という「日本酒」を味わう
新時代の文学
言葉のまえに立ち止まる
第二課 はじめに歌ありき
「約束事」に支えられる和歌
誤解された「日本らしさ」
翻訳からこぼれ落ちるもの
和歌と日本語の誕生
序文に見る和歌の重要性
第三課 伊勢物語 塔のなかのプリンセス
歌から物語へ
昔男と「受難」の花
藤原高子とラプンツェル
翻訳者の立場から考える
第四課 土佐日記 あらゆる「海」を越えて
日記文学の幕開
主人公は文字と歌
書くことについて書く
翻訳がつなぐ心
再び翻訳者の立場から考える
第五課 枕草子 「名」の祝祭
和歌から随筆へ
山の物語
平安人にとっての和歌
「をかし」を擁護する
「開かれた構造」の見本市
第六課 徒然草 かぎりなき欲望
数寄者の文学
儚き理想
文人兼好
生身の欲望
速記に至る文学史
第七課 方丈記 迫り来る現実
防災文学論
ルポとしての『方丈記』
冷静な「科学的」思考
新世代からの関心
第八課 無名草子 女のしわざ
名前のないテクスト
つながりあうテクスト
異界への出発
語り部の消失
女房たちの「百科辞典」
「モデル読者」の群れ
女の園
翻弄する老尼
テクストの断絶
世界に先駆けた「ジェンダー」への意識
課外授業 フローラ・ベスト・ハリスと三つの『土佐日記』
ハリスという先駆者
日本への船路
第一の英訳と日本との別離
第二の英訳と日本への思い
第三の英訳と日本での永住
ジャパノロジストとしてのハリス
後記
翻訳出典一覧
古典原文出典一覧
著者略歴
続きを読む商品概要
発行元
文学通信
発売日
2026/01/20
ページ数
356p
ISBN
978-4-86766-099-7
著者
セット商品分売可否
単品分売不可
Cコード/ジャンルコード
0095
読者対象/成人指定
指定なし(デフォルト)
※文学通信はトランスビュー様との取引は行っておりません。取次(八木書店様)より出荷となりますので、各取次の番線等をお知らせください。