内容紹介
第1回星々短編小説コンテスト受賞者なごみの作品集。
仕事帰りのコンビニで「春の七草」を見た私は、病気の母を案じながら「ばぁば」と過ごした冬休みを想起する。七草の名前を唱えたばぁばは「元気になるおまじない」と言って笑った――「ななくささがし」。子どもたちにタブレットの使い方を教えるために小学校の教室を訪れると、あの頃には見えなかったものが見えてきて――第1回星々短編小説コンテスト5000字部門正賞受賞作「長方形の向こう側へ」。会社を辞めて実家に帰った私は、かつて自分がもらった賞状を見つけ、その意味を問い直す――「賞状を燃す」。小さな出来事を端緒に、平凡な人々の生の細部に宿る真理と美しさを描き出す精緻な短編6編。
続きを読む
仕事帰りのコンビニで「春の七草」を見た私は、病気の母を案じながら「ばぁば」と過ごした冬休みを想起する。七草の名前を唱えたばぁばは「元気になるおまじない」と言って笑った――「ななくささがし」。子どもたちにタブレットの使い方を教えるために小学校の教室を訪れると、あの頃には見えなかったものが見えてきて――第1回星々短編小説コンテスト5000字部門正賞受賞作「長方形の向こう側へ」。会社を辞めて実家に帰った私は、かつて自分がもらった賞状を見つけ、その意味を問い直す――「賞状を燃す」。小さな出来事を端緒に、平凡な人々の生の細部に宿る真理と美しさを描き出す精緻な短編6編。