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ホモ・ロクエンス

浜口 稔【著】

発行元:明石書店

ジャンル: 人文

2025/11/06発売

¥ 3,500 (税別)

搬入日(取次):基本的には注文受注日から営業日の翌々日に取次様へ搬入いたします。

ホモ・ロクエンス 言葉とメディアを介して事物世界を編む

浜口 稔【著】

発行元:明石書店

ジャンル: 人文

2025/11/06発売

¥ 3,500 (税別)

搬入日(取次):基本的には注文受注日から営業日の翌々日に取次様へ搬入いたします。

内容紹介

人間言語の誕生、抽象的概念を表象する文字や図形の発明、ライプニッツ、英国〈王立協会〉、ポール・オトレらによる知の普遍化の探究、生成AIの登場――。言語/情報を操り、五感を交錯させて豊穣な世界を形づくる、人類の驚異に満ちた比類ない軌跡を描き出す。
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目次

まえがき



第一章 直立二足歩行とホモ・ロクエンスの誕生

 Ⅰ 人間言語の起源と進化

 Ⅱ 身体機能の記号化――直立二足歩行がもたらしたミュータント(1)

   工作するヒトへ――四肢から手と足への機能分化/ジェスチャーを工作する/表情を工作する/概念を工作する

 Ⅲ 言語器官――直立二足がもたらしたミュータント(2)

   言語音の生成と加工/言語音の受容と認知

 Ⅳ 脳内に潜むホモ・ロクエンス



第二章 ホモ・ロクエンスの言語をめぐる所感

 Ⅰ 人間言語とはなにか

 Ⅱ 人間言語の諸特性

   二重性/恣意性/生産性/超越性/抽象化/否定/階層性/統語規則と再帰性

 Ⅲ 団欒の言語

   肉声に寄り添う/言語を受肉させる

 Ⅳ 声の視覚化により失われるもの



第三章 記号と図形が領有する世界

 Ⅰ 事物世界の言語化と領有

   命名と領有(1)――異郷の攻略/命名と領有(2)――アイヌ民族の場合

 Ⅱ 文字と領有

   文字――音声の視覚化/視覚化された声の運搬

 Ⅲ 活字の誕生

   肉筆文字の規格化/活版印刷の組み合わせ術/活版印刷術がもたらしたもの

 Ⅳ 地図と領有

   世界を帳面に/地図化による領有/時の計測と領有

 Ⅴ 言語と地図

   言語/文化の研究が意味するもの/計測と地図化がもたらしたこと

 Ⅵ 抽象化について思うこと



第四章 学都アレクサンドリア、そしてライプニッツの図書館へ

 Ⅰ 図書館とは?

 Ⅱ 古代学術都市の諸様相

   港湾都市――物と人と知の流通インフラ/学都の誕生と発展/カリマコスの文献目録(ピナケス)――言葉と書物の組み合わせ術/文献学――論理と言語を愛する基礎科学/学都の知財の蓄積と消失

 Ⅲ ライプニッツの図書館構想

   ガブリエル・ノーデの図書館論/知を体現する図書館の設計/人知の要塞――魂と肉体のペンタグラム/場所記憶術と思考の建築/ライプニッツの造園思想と哲学の図案化

 Ⅳ ライプニッツの図書館改革

   ライプニッツの図書分類について/百科事典――事物の秩序と存在の目録/「生きた図書館」のもう一つの相/「自然と人工の劇場」としての図書館

 Ⅴ 諸学・諸技芸の実験室としての図書館



第五章 〈ロンドン王立協会〉と言語・機械的知性

 Ⅰ サミュエル・ピープスの『日記』と人工言語

 Ⅱ 〈王立協会〉と哲学言語

   暗号と人工言語の時代/概念の「見える」化――ウィルキンズの事物記号/物品目録システム?

 Ⅲ 人と知の流通と混交

   コーヒーハウスで活性化する知/観察と機械がひらいた新世界/工作と芸術

 Ⅳ 機械の驚異と数学的魔術



第六章 ポール・オトレと〈ムンダネウム〉

 Ⅰ 〈ムンダネウム〉の構想と設計

 Ⅱ オトレの普遍情報学

   オトレの書誌学思想の萌芽/デューイ十進分類法との出会い/普遍十進分類法と意味のアルゴリズム/普遍書誌総覧――膨れ上がる情報と知の再編/「本についての本」とモノグラフ原理

 Ⅲ 新しい情報メディアと人知の拡張――印刷媒体を超えて

   リーブル・ミクロフォトグラフィーク/本の科学とドキュメンテーションの拡張

 Ⅳ 普遍知ネットワークの構築へ向けて

   〈ムンダネウム〉の終焉/戦争と平和の構想をめぐって

 V H・G・ウェルズの「世界脳」構想

   恒久平和のための世界百科事典/早すぎた知のグローバル・ネットワーク

 Ⅵ ケッルラ=ムンダネウム



第七章 「リアル」と「ヴァーチャル」の狭間で

 Ⅰ 知識の分類と書誌目録

 Ⅱ 知のヴァーチャル化をめぐって

   OPAC雑感/ヴァーチャルな知識空間/インターネットの混沌と無秩序の妙/地球図書館化の夢/ヴァーチャル・エンサイクロペディアの時代

 Ⅲ 情報化時代の道具たち

   言語生成AI(チャットGPT)の登場/チャットGPTの語用論/ヴァーチャル・スペースのコミュニケーション/スマートなてのひら研究室?

 Ⅳ 身体・感覚の「リアル」に



第八章 精神を高揚させるメディアとしての博物館

 Ⅰ 展示空間と回遊

 Ⅱ 事物の空間を巡る

   集められる物と分類知――博物館バックヤード訪問/物性と照明のハーモニー

 Ⅲ 五感回遊――「感覚ミュージアム」の場合

   感覚により織りなされるもの/感覚展示のゾーニングと回遊/味覚について思うこと/小物の収納・展示に高揚する

 Ⅳ 香りの結合術――「大分香りの博物館」の場合

   香水と小瓶のメディア的効果/香りのヒストリーとケミストリー

 Ⅴ 薫物と組香――もう一つの香りのケミストリー

   薫物――仏事から芸道へ/組香――香りの結合術

 Ⅵ 展示空間から生起するもの

   鈴木大拙館訪問/結合術としての回遊/事物世界に生きること/水鏡の庭に憩う――映し合う我身と世界

 Ⅶ そぞろ歩くホモ・サピエンス



 あとがきに代えて――ホモ・ロクエンスに生まれて
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著者略歴

浜口 稔【著】

1953年沖縄県生まれ。明治大学名誉教授。

著書に『言語機械の普遍幻想――西洋言語思想史における「言葉と事物」問題をめぐって』(ひつじ書房、2011年)、詩歌作品(筆名:湊禎佳)に『綾蝶』(2003年)、『青い夢の、祈り』(2015年)、『どこだかわからない ここ』(2017年)、『古今琉球風物歌集』(2020年)、『神歌水天に舞ふ――続・古今琉球風物歌集』(2024年)(以上、七月堂)、訳書に、A. エレゴールほか『言語の思想圏』(平凡社、1987年)、ロジャー・パルバース『トラップドアが開閉する音』(コナミ出版、1987年)、オラフ・ステープルドン『スターメイカー』(国書刊行会、1990年/ちくま文庫、2021年)、ジェイムズ・ノウルソン『英仏普遍言語計画――デカルト、ライプニッツにはじまる』(工作舎、1993年)、ハンフリー・ジェニングズ『パンディモニアム――汎機械的制覇の時代:1660-1886年』(パピルス、1998年)、オラフ・ステープルドン『最後にして最初の人類』(国書刊行会、2004年/ちくま文庫、2024年)、M. H. ニコルソン『ピープスの日記と新科…
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商品概要

発行元
明石書店
発売日
2025/11/06
ページ数
304p
ISBN
978-4-7503-5990-8
セット商品分売可否
単品分売不可
Cコード/ジャンルコード
0010
読者対象/成人指定
指定なし(デフォルト)

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