精神病というこころと出会う
内容紹介
相手を(自分を)愛する/憎むことは私たち誰もが抱く感情です。そして「愛憎半ば」と云うように、 愛と憎しみが混同される体験も何ら特異なことではないでしょう。そうしたなか自己-愛が自己-憎悪と混淆してしまった状況、それが精神病状態というこころの混乱――本書では、統合失調症はじめ「分からない」とされてきた重い病いを、理解の及ばない“ゆがみ”として諦めず、自らの内に宿し《苦悩の声》に耳を澄ますスタンスを学びます。ローゼンフェルドの“いたみ”を「分かちあう」臨床を、いまに活かす挑戦です。
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目次
[前篇 精神病世界の難問]
1章 ミルドレッドと精神病状態の特徴
臨床的特徴/精神病的混乱に陥った患者/原初の状態と精神病状態
2章 投影同一化と脱人格化
精神病性転移/投影同一化の形式/ケースを簡潔に/投影同一化の良性形式
3章 混乱状態
分裂している自己と他者/破壊性によって妨げられた償い/投影と取り入れの混乱/報復的な対象/実例/いくつかの理論
4章 超-自我
臨床観察
5章 陰性ナルシシズム
パーソナリティの組織化/臨床例
6章 境界性パーソナリティ
境界例のカテゴリー/早期のトラウマ/再び-心的外傷を負わせること
7章 その他のカテゴリー
同性愛/心気症と心身症/うつ病/薬物嗜癖/マゾヒズム/さまざまな診断
[後篇 臨床的アプローチ]
8章 古典的手法で解釈的に
ローゼンフェルトの技法の原則
9章 討論――グリーンソンとギテルソン
診断方法について/技法について
10章 逆転移というもつれた関係性
共謀することと再び心的外傷を与えること/臨床素材/イタリアのミナー
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1章 ミルドレッドと精神病状態の特徴
臨床的特徴/精神病的混乱に陥った患者/原初の状態と精神病状態
2章 投影同一化と脱人格化
精神病性転移/投影同一化の形式/ケースを簡潔に/投影同一化の良性形式
3章 混乱状態
分裂している自己と他者/破壊性によって妨げられた償い/投影と取り入れの混乱/報復的な対象/実例/いくつかの理論
4章 超-自我
臨床観察
5章 陰性ナルシシズム
パーソナリティの組織化/臨床例
6章 境界性パーソナリティ
境界例のカテゴリー/早期のトラウマ/再び-心的外傷を負わせること
7章 その他のカテゴリー
同性愛/心気症と心身症/うつ病/薬物嗜癖/マゾヒズム/さまざまな診断
[後篇 臨床的アプローチ]
8章 古典的手法で解釈的に
ローゼンフェルトの技法の原則
9章 討論――グリーンソンとギテルソン
診断方法について/技法について
10章 逆転移というもつれた関係性
共謀することと再び心的外傷を与えること/臨床素材/イタリアのミナー
著者略歴
続きを読む商品概要
発行元
木立の文庫
流通委託先
トランスビュー
発売日
2025/09/05
ページ数
288p
判型(実寸)
210mm × 138mm
ISBN
978-4-909862-44-0
セット商品分売可否
単品分売不可
Cコード/ジャンルコード
3011
読者対象/成人指定
指定なし(デフォルト)