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雨雲の集まるとき

ベッシー・ヘッド【著】

発行元:雨雲出版

ジャンル: 文芸

流通委託先:トランスビュー

2025/05/16発売

¥ 2,700 (税別)

搬入日(直取引):■受注締切=平日15:30→当日に発送(翌営業日正午までにステータスを「出荷完了」に変更します)

搬入日(取次):■受注締切=平日17:00→翌々営業日に八木書店(さらに翌々営業日までにトーハン、日販などへ)

 

雨雲の集まるとき

ベッシー・ヘッド【著】

発行元:雨雲出版

ジャンル: 文芸

流通委託先:トランスビュー

2025/05/16発売

¥ 2,700 (税別)

搬入日(直取引):■受注締切=平日15:30→当日に発送(翌営業日正午までにステータスを「出荷完了」に変更します)

搬入日(取次):■受注締切=平日17:00→翌々営業日に八木書店(さらに翌々営業日までにトーハン、日販などへ)

 

内容紹介

「ただ、自由な国に暮らすのがどういうことなのか、感じてみたいんです。そうしたら、僕の人生の邪悪なものが正されていくかも知れない」



アパルトヘイト時代、南アフリカ。政治犯として刑務所で二年間を過ごしたジャーナリストの青年マカヤは、国境近くに隠れて夜を待っていた。闇に紛れて国境フェンスを乗り越え、新たな人生へ踏み出すために。たどり着いたのは独立前夜の隣国ボツワナの村ホレマ・ミディ。農業開発に奮闘する英国人の青年ギルバートと出会い、初めて農業・牧畜に携わることになったマカヤ。しかし、非人間的なアパルトヘイト社会の南アフリカとはまるで違う、自由の国であるはずのボツワナにも抑圧者は存在した。マカヤはこの国の抱える人種主義や抑圧の問題、人間の善悪、そして干ばつの苦しみを目の当たりにする。深い心の闇を抱えたマカヤは、やがて村人との出会いで傷ついた自らの心を癒していくが……。



「人間がもっとも必要としているのは、他の生命との関わりあいだ。もしかすると、ユートピアもただの木々なのかもしれない。もしかすると」



南アフリカ出身の重要作家ベッシー・ヘッドが、亡命先ボツワナで発表した1968年の長編第一作、待望の邦訳。アパルトヘイトの抑圧から逃れ、自由を求めて国境を越えた青年マカヤは、ボツワナ農村の開発に関わりながら、差別や抑圧、人間の善悪を目の当たりにする。貧困、開発、宗教、民主主義、ジェンダー、部族主義と向き合い、鋭い筆致で人間の本質を描いたアフリカ文学の傑作。
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著者略歴

ベッシー・ヘッド【著】

1937年、南アフリカ・ナタール州ピーターマリッツブルグの精神病院で生を享ける。アパルトヘイト法の下、異人種間の結婚・性的関係が違法だった中、白人の母親と黒人とされる父親(不明)のあいだに生まれたが、預け入れられていた英国系ミッションスクールで初めて出生の秘密を知らされる。その後、教師の職を経てジャーナリストとなり、ハロルド・ヘッドと結婚するが離婚。アパルトヘイト下で政治活動に関わっていたためパスポート取得が許可されず、26歳で幼い子どもを連れ出国許可証のみで隣国ボツワナに亡命。以後、22年間で孤独な暮らしと貧困の中、精神疾患を経るが、やがて作家として名を知られるようになる。三編の主な長編小説と、その他短編小説、エッセイ等を出版し、世界各地の文学イベントや大学で登壇するなど活躍を見せるも、1986年、48歳で肝炎を患い、南アフリカに戻ることのないままセロウェにて急逝する。

横山仁美【翻訳】

1976年生まれ。大学学部生時代に偶然選択したアフリカ研究のゼミがきっかけでアフリカ地域研究を始め、南アフリカとボツワナの作家ベッシー・ヘッドを知り、以後彼女の小説の翻訳をライフワークとする。1998年にボツワナにてベッシー・ヘッドのアーカイブ調査を実施。2001年英国エディンバラ大学アフリカ研究センター修士課程修了。2005~2007年、外務省専門調査員として在ジンバブエ日本大使館に勤務。JICA(独立行政法人国際協力機構)、JETRO(独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ))を経て開発コンサルティング企業に勤務し、アフリカ地域を中心にODA(政府開発援助)プロジェクトに携わる。2023年、雨雲出版を設立。
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商品概要

発行元
雨雲出版
流通委託先
トランスビュー
発売日
2025/05/16
ページ数
288p
判型(実寸)
188mm × 127mm
ISBN
978-4-9914079-0-1
セット商品分売可否
単品分売不可
Cコード/ジャンルコード
0097
読者対象/成人指定
指定なし(デフォルト)

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