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フランクルと「共苦」の思想

杉岡良彦【著】

発行元:ヘウレーカ

流通委託先:トランスビュー

2025/06/10発売

¥ 2,000 (税別)

搬入日(直取引):■受注締切=平日15:30→当日に発送(翌営業日正午までにステータスを「出荷完了」に変更します)

搬入日(取次):■受注締切=平日17:00→翌々営業日に八木書店(さらに翌々営業日までにトーハン、日販などへ)

 

フランクルと「共苦」の思想 人はなぜ苦悩の中でも他者を助けるのか

杉岡良彦【著】

発行元:ヘウレーカ

流通委託先:トランスビュー

2025/06/10発売

¥ 2,000 (税別)

搬入日(直取引):■受注締切=平日15:30→当日に発送(翌営業日正午までにステータスを「出荷完了」に変更します)

搬入日(取次):■受注締切=平日17:00→翌々営業日に八木書店(さらに翌々営業日までにトーハン、日販などへ)

 

内容紹介

人間の本質を「苦悩する人間」ととらえ、私たちは「生きる意味を人生から問われている」と考えたV. E.フランクル。避けられない苦悩に意味を見出し、それに対する態度を決断すること、と同時に他者の苦悩できる力を信じ、その苦しみの中に意味があると確信し共に苦悩すること──、この勇気によって人間は完全に自分自身となり、他者との社会的なつながりが生まれる。臨床で苦しみを抱える多くの患者に接し、自らの苦悩にも向き合ってきた医師で医学哲学者である著者が、フランクルの思想を通して「生きる意味」と人間存在の深みを問う。
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目次

第1章 フランクルが考えたこと──人生からの問いかけに応える



1 フランクルについて──個人的な体験を通じて



2 フランクル思想のエッセンス

 1 生きる意味と決断

 2 人生から問われている人間

 3 実存的空虚とロゴセラピー(実存分析)

 4 次元的人間論と精神的次元の特徴

 5 科学主義批判とニヒリズム批判

 6 病むことのない/破壊されることのない精神的人格

 7 死の意味



第2章 生きる意味を科学はどうとらえるか──寿命や心身の健康への影響



1 生きる意味に関わる科学的研究

 1 人生の目的と死亡率・心血管疾患

 2 人生の目的と死亡率

 3 人生の意味/価値が与える心理的社会的行動的影響

 4 人生の目的と心血管疾患およびそのメカニズム

 5 副次的結果としての健康影響──フランクルからの注意



2 リカバリー(回復)と生きる意味



第3章 生きる意味への進化論の影響──優生思想の視点から



1 進化論の基本的な主張



2 進化論はなぜ重要か──三つの観点から

 1 進化論の影響1──キリスト教を中心とする世界観や医学・科学への思想的影響

 2 進化論の影響2──社会への影響:社会ダーウィニズムと優生思想

 3 進化論の影響3──生きる意味への影響



第4章 生きる意味をめぐる諸問題──生かされている人間への気づき



1 やまゆり園事件

 1 事件の概要と問題点

 2 事件の背景にある優生思想

 3 「生きるに値しない命」とパーソン論



2 安楽死の問題

 1 海外で安楽死を選んだ多系統萎縮症の女性

 2 安楽死と尊厳死



3 自己決定権と自己決定権批判

 1 自己決定権

 2 自己決定権批判



4 和田秀樹の主張が受け入れられるのはなぜか



5 内観療法と生かされている人間への気づき



6 「周囲の人に迷惑をかけてまで生きたくはない」──自立神話批判



第5章 共感・共苦への科学的アプローチ──なぜ私たちは他者を助けたいと思うのか



1 共感と向社会的行動

 1 共感・共苦と報酬系

 2 ボトムアップとトップダウンのメカニズム

 3 進化から見た共感と向社会的行動



2 共感・共苦に関する人を対象とした研究

 1 共感が風邪症状の改善に影響を与える

 2 病院チャプレンの共苦が患者のうつ症状を軽減する

 3 専門職の共感/共苦とトップダウンのメカニズム



3 社会的痛みと孤独

 1 孤独と孤立の違いと「社会的痛み」

 2 孤独と脳

 3 孤独と死亡率



4 孤独と共苦



第6章 苦悩する人間──苦難に対して私たちはどんな態度をとるのか



1 「態度価値」と苦悩する人間

2 根源的な人間観としての「苦悩する人間」

3 苦しみのキリスト教的意味

4 ダライ・ラマによる苦悩の解釈と代理苦という思想



第7章 共苦する人間──他者の苦しみに向き合う



1 共苦する人間とは

 1 苦悩する人間から共苦する人間へ

 2 病む人の苦しみに向き合い、手を差し伸べる──V・V・ヴァイツゼカー

 3 ダライ・ラマによる「共苦の思想」



2 共感する人間と共苦する人間の違い

3 共生社会と共苦社会──無関心な棲み分け批判

4 呼び覚まされる人間性

5 共苦の三つの意味と医療者の原点としての共苦

6 安楽死問題への応答

7 やまゆり園事件への反論と人格の問題



第8章 共苦する勇気へ──苦悩する人とともに歩むために

1 ある患者さんのこと

2 共苦する勇気
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著者略歴

杉岡良彦【著】

1966年生まれ。1990年、京都大学農学部(農学原論講座)卒業。1998年、京都府立医科大学卒業。精神神経科研修医を経て、2004年、東海大学大学院医学研究科博士課程修了。旭川医科大学医学科健康科学講座(現、社会医学講座)講師を経て、2017年から上野病院勤務。2024年より京都府立医科大学大学院医学生命倫理学准教授。医師、博士(医学)、精神保健指定医。

著書に、『哲学としての医学概論─方法論・人間観・スピリチュアリティ』(春秋社、2014年。2015年日本医学哲学倫理学会学会賞、湯浅泰雄著作賞)、『医学とはどのような学問か─医学概論・医学哲学講義』(春秋社、2019年)、『共苦する人間─医学哲学から宗教と医学を考える』(春秋社、2023年。湯浅泰雄著作賞)。共著『脳科学は宗教を解明できるか─脳科学が迫る宗教体験の謎』(春秋社、2012年)など。
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商品概要

発行元
ヘウレーカ
流通委託先
トランスビュー
発売日
2025/06/10
ページ数
224p
判型(実寸)
188mm × 128mm
ISBN
978-4-909753-22-9
セット商品分売可否
単品分売不可
Cコード/ジャンルコード
0011
読者対象/成人指定
指定なし(デフォルト)

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