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比較文学論集 日本・中国・ロシア

西槇 偉【編集】

発行元:弦書房

ジャンル: 文芸

2025/04/30発売

¥ 2,800 (税別)

搬入日(取次):在庫が地方小にすでにある場合は、5~7日程度で搬入予定です。

比較文学論集 日本・中国・ロシア 金原理先生と清水孝純先生を偲んで

西槇 偉【編集】

発行元:弦書房

ジャンル: 文芸

2025/04/30発売

¥ 2,800 (税別)

搬入日(取次):在庫が地方小にすでにある場合は、5~7日程度で搬入予定です。

内容紹介

金原理(国文学、日中比較文学研究)と清水孝純(ロシア文学、特にドストエフスキー研究)という二人の碩学門下の研究者たちによる本格的な比較文学論集。安部公房、芥川龍之介、漱石、司馬遷、プルースト、ドストエフスキー、小林秀雄等を軸に、最新の比較文学比較文化論を展開する。〈目次から〉安部公房の満洲表象と実存主義/植民地文学としての台湾シュルレアリスム/憂国の夢——夏目漱石『夢十夜』「第七夜」を中国語訳から読む/後藤明生のドストエフスキー受容/植民地主義批判の逆説——佐藤春夫『上海』論/他
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目次

Ⅰ 論考篇

 1 日本近現代の文学と植民地

安部公房の満洲表象と実存主義―短編小説「飢えた皮膚」における植民地主義批判………大場健司

植民地文学としての台湾シュルレアリスム―楊熾昌「檳榔子の音楽=ナタ豆を喰ふポエテツカ=」について………賴怡真

植民地主義批判の陥穽―佐藤春夫「上海」論………李天然

芥川龍之介「桃太郎」の〈南〉表象………藤原まみ

 2 日中近代の文学と翻訳

近代中国アマチュア演劇運動における日本文学―康友訳、菊池寛「玄宗の心持」を例として………陳竹

憂国の夢――夏目漱石『夢十夜』「第七夜」を中国語訳から読む………西槇偉

銭稲孫の『神曲』翻訳について………稲森雅子

 3 中国古典と日本、朝鮮

司馬遷『史記』「伯夷列伝」を通した中島敦「弟子」―天への疑問に着目して………荒木雪葉

『先哲叢談』等に見える朝鮮通信使記事について―江戸文人のまなざし………石川泰成

 4 日本文学とフランス、ロシア

マルセル・プルーストに反論する?

――平野啓一郎『マチネの終わりに』における『失われた時を求めて』に対する言及………林信蔵

後藤明生のドストエフスキー受容―講演「百年後の小説家として」(一九八一)の分析から………松枝佳奈

越境する演劇―小山内薫の新劇運動とロシア………溝渕園子

『魔の山』のサタニズムを巡る一考察―ベルジャーエフを手掛かりに………大谷幸太郎





Ⅱ 随想篇

比較文学研究の未来に向けて………西成彦

金原先生のおおらかさ………森田直子

金原理先生を偲ぶ………朴美子

金原先生の憶い出………小田桐弘子

金原理先生と熊本大学比較文学研究室………西槇偉

二人の恩師………野田康文

比較文学会九州支部、昔むかーしの話………石橋美恵子

手取り足取り………横尾文子

清水先生との最後の食事………西野常夫

清水先生を偲んで………陳齢

清水先生の読書会………前田知津子

清水先生―研究へのリスペクト………小田桐弘子

清水孝純先生を偲ぶ………大嶋仁





Ⅲ 資料篇

金原理先生 略歴 業績・著作目録

清水孝純先生 略歴 業績・著作目録
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著者略歴

西槇 偉【編集】

熊本大学大学院人文社会科学研究部教授。共編著に『夏目漱石の見た中国 『満韓ところどころ』を読む』(集広舎、2019年)ほか。

日本比較文学会九州支部【編集】

2025年に結成70年を迎える。現在、約60名の会員が九州支部に所属。春と秋の2回、九州大会を開催。支部会員には山口県に在住あるいは在職の方も含む
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商品概要

発行元
弦書房
発売日
2025/04/30
ページ数
304p
判型(実寸)
210mm × 148mm
ISBN
978-4-86329-305-2
セット商品分売可否
単品分売不可
Cコード/ジャンルコード
0095 / 01
読者対象/成人指定
指定なし(デフォルト)

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