内容紹介
“日本語”が持つ特質が“日本人”を作り上げている。
日本語は「相手の立場に立ってモノ言う言語」である。その日本語が持つ特質が、日本人を作り上げている。資本主義経済が成熟経済へ、「未踏の時代」に到達した中で、日本語を母国語とする「日本語人」の未来の可能性や、世界に果たしうる役割について語る。風土論や文学研究では解き明かせない、ひと味違った日本人論を届ける。
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日本語は「相手の立場に立ってモノ言う言語」である。その日本語が持つ特質が、日本人を作り上げている。資本主義経済が成熟経済へ、「未踏の時代」に到達した中で、日本語を母国語とする「日本語人」の未来の可能性や、世界に果たしうる役割について語る。風土論や文学研究では解き明かせない、ひと味違った日本人論を届ける。
目次
はじめに
1 日本人の特性を作っているのは日本語にある
1)日本語のコミュニケーションの難しさ
2)たどり着いた日本語の位置付け ……「相手の立場に立ってモノ言う言語」
3)日本語ではなぜ相対的敬語が発達したのか(仮説の仮説)
4)欧米文化との違いは日本語に発する=それぞれに特質がある
5)日本語はどこから来たか 日本語の起源
6)日本語からくるいくつかの特性について
7)受信得意ではあるけれど
8)受け身を脱する、自発性に関する自覚ができるか
2 忖度は日本人の人間関係の基本である
1)日本語の敬語自体が忖度の実態を作り出す
2)海外には忖度はない
3)赤ん坊の時から育まれる忖度
4)中元・歳暮の贈答はなぜ慣習化しているか
5)日本型インテリジェンスには忖度が存在する
6)迎合することは忖度ではない(事大主義と忖度は、似て非なるもの)
7)財務省における公文書改竄
8)忖度は日本人の基本的性格を形成していることを再確認する
3 日本語特性としての日本人の時間意識 ……なじみ
1)日本語世界には心理的な参入障壁がある
2)帰国子女の悩み
3)紹介
4)名刺
5)仲介 仲介業~商社 メディア 士業等
6)商社・メディア・士業
7)行政も仲介業として大きな機能を持っている 行政書士とは
8)政策よりも「なじみ」優先=政治家の場合
4 タテ社会を導く日本語の世界
1)ウチ、ソトの峻別 身内贔屓 恥
2)タテ社会は重層関係にある
3)一見の客お断り
4)「この道一筋」志向
5)事大主義 秩序志向 専門化が進むに伴いタテ意識が強まる
6)本音と建前
7)社会意識形成の困難 社会意識形成の方策
8)ソトの世界では同調するしか方法がないことが多い
5 日本語特性としてのボトムアップ
1)日本はトップダウン社会か?
2)情報システムとしてのボトムアップ構造
3)組織のフラット化
4)全員企画構造
5)分権化との親和性
6)日本における軍隊型組織の機能
7)日本的リーダーシップのあり方とは
8)危機に際して機能しないボトムアップ組織
6 日本社会の大きな変化~ 1 回限りのはずの変化を2 度まで経験……もう繰り返しはない(ように)~
1)大量生産時代の終わり=必要を最低限満たす社会となった
2)都市への移動
3)コミュニティの崩壊 都市社会では地域コミュニティは育ちにくい
4)IT 社会の到来
5)カタカナ語の氾濫
6)高度経済終焉後における組織の化石化
7)新自由主義経済の浸透 経済発展の特質からくる課題
8)成熟社会にあっては需要と供給のバランスを取る
7 渡来の仕組みと日本の仕組みとの不整合
1)自由度を高めれば、経済は成長するという発想に基づく新自由主義の誤り
2)成長社会の残像が強すぎる 高度経済成長期の考え方からの脱却
3)メディア
4) IT 日本でどこまで活用できるか
5)行政・政治
6)ボトムアップの予算査定システム
7)積極財政について
8)教育
8 これからの日本社会への希望~ポスト産業社会の構図をどのように作るか
1)新しい公共の創出
2)職業移動の自由の拡大 そのための公的な環境におけるIT 教育
3)これからの中小企業政策
4)政治はソトか、ウチか
5)地方の時代~地域が主役の時代をめざす~
6)国際関係
7)21 世紀の経済システムとしての社会的連帯経済
8)成長しなくても豊かな社会を作っていく
付 録「なぜ日本人は世界の残酷さを理解できないか」曼荼羅について
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1 日本人の特性を作っているのは日本語にある
1)日本語のコミュニケーションの難しさ
2)たどり着いた日本語の位置付け ……「相手の立場に立ってモノ言う言語」
3)日本語ではなぜ相対的敬語が発達したのか(仮説の仮説)
4)欧米文化との違いは日本語に発する=それぞれに特質がある
5)日本語はどこから来たか 日本語の起源
6)日本語からくるいくつかの特性について
7)受信得意ではあるけれど
8)受け身を脱する、自発性に関する自覚ができるか
2 忖度は日本人の人間関係の基本である
1)日本語の敬語自体が忖度の実態を作り出す
2)海外には忖度はない
3)赤ん坊の時から育まれる忖度
4)中元・歳暮の贈答はなぜ慣習化しているか
5)日本型インテリジェンスには忖度が存在する
6)迎合することは忖度ではない(事大主義と忖度は、似て非なるもの)
7)財務省における公文書改竄
8)忖度は日本人の基本的性格を形成していることを再確認する
3 日本語特性としての日本人の時間意識 ……なじみ
1)日本語世界には心理的な参入障壁がある
2)帰国子女の悩み
3)紹介
4)名刺
5)仲介 仲介業~商社 メディア 士業等
6)商社・メディア・士業
7)行政も仲介業として大きな機能を持っている 行政書士とは
8)政策よりも「なじみ」優先=政治家の場合
4 タテ社会を導く日本語の世界
1)ウチ、ソトの峻別 身内贔屓 恥
2)タテ社会は重層関係にある
3)一見の客お断り
4)「この道一筋」志向
5)事大主義 秩序志向 専門化が進むに伴いタテ意識が強まる
6)本音と建前
7)社会意識形成の困難 社会意識形成の方策
8)ソトの世界では同調するしか方法がないことが多い
5 日本語特性としてのボトムアップ
1)日本はトップダウン社会か?
2)情報システムとしてのボトムアップ構造
3)組織のフラット化
4)全員企画構造
5)分権化との親和性
6)日本における軍隊型組織の機能
7)日本的リーダーシップのあり方とは
8)危機に際して機能しないボトムアップ組織
6 日本社会の大きな変化~ 1 回限りのはずの変化を2 度まで経験……もう繰り返しはない(ように)~
1)大量生産時代の終わり=必要を最低限満たす社会となった
2)都市への移動
3)コミュニティの崩壊 都市社会では地域コミュニティは育ちにくい
4)IT 社会の到来
5)カタカナ語の氾濫
6)高度経済終焉後における組織の化石化
7)新自由主義経済の浸透 経済発展の特質からくる課題
8)成熟社会にあっては需要と供給のバランスを取る
7 渡来の仕組みと日本の仕組みとの不整合
1)自由度を高めれば、経済は成長するという発想に基づく新自由主義の誤り
2)成長社会の残像が強すぎる 高度経済成長期の考え方からの脱却
3)メディア
4) IT 日本でどこまで活用できるか
5)行政・政治
6)ボトムアップの予算査定システム
7)積極財政について
8)教育
8 これからの日本社会への希望~ポスト産業社会の構図をどのように作るか
1)新しい公共の創出
2)職業移動の自由の拡大 そのための公的な環境におけるIT 教育
3)これからの中小企業政策
4)政治はソトか、ウチか
5)地方の時代~地域が主役の時代をめざす~
6)国際関係
7)21 世紀の経済システムとしての社会的連帯経済
8)成長しなくても豊かな社会を作っていく
付 録「なぜ日本人は世界の残酷さを理解できないか」曼荼羅について
著者略歴
続きを読む商品概要
発行元
社会評論社
発売日
2024/10/03
ページ数
104p
ISBN
978-4-7845-2811-0
著者
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単品分売不可
Cコード/ジャンルコード
0030 / 15
読者対象/成人指定
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