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図書館には人がいないほうがいい

内田樹【著】

発行元:アルテスパブリッシング

ジャンル: 人文

2024/06/27発売

¥ 1,600 (税別)

搬入日(直取引):注文日の翌営業日に配送いたします。

搬入日(取次):毎週水曜日と金曜日に取次搬入いたします。

図書館には人がいないほうがいい

内田樹【著】

発行元:アルテスパブリッシング

ジャンル: 人文

2024/06/27発売

¥ 1,600 (税別)

搬入日(直取引):注文日の翌営業日に配送いたします。

搬入日(取次):毎週水曜日と金曜日に取次搬入いたします。

内容紹介

コモンとしての書物をベースに新しい社会を作るために。

司書、図書館員、ひとり書店、ひとり出版社……

書物文化の守り手に送る熱きエール



世界でただ一人の内田樹研究家、朴東燮氏による

韓国オリジナル企画の日本語版を刊行!



2023年の講演「学校図書館はなぜ必要なのか?」をメインに、

日韓ともにきびしい状況に置かれている

図書館の本質と使命、教育的機能、あるべき姿を説き、

司書や図書館人にエールを送る第1部「図書館について」と、

「書物の底知れぬ公共性について」(書き下ろし)、

「本の未来について」、「書物は商品ではない」など、

「読む」ことの意味や書物の本質と未来を語る

第2部「書物と出版について」で構成。



朴東燮氏の卓抜な内田樹論「『伝道師』になるということは」と

李龍勳氏の推薦文「『図書館的時間』を取り戻すために」を収録



[本文より]

「僕は図書館というのも、本質的には超越的なものを招来する「聖なる場所」の一種だと思っています」

「図書館はそこを訪れた人たちの無知を可視化する装置である」

「図書館に向かって「みんなが読みたがるベストセラーだけを並べて置け。読まれない本は捨てろ。そうすれば来館者は増える」と言う人たちは知性と無縁な人間である」

「幸福な読書を経験するためには「読字」の時間が必要である」

「紙の本にまさるメディアを人類はまだ発明していない」

「書物とは異界への回路である」

「書物は私有物ではなく、公共財である」
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目次

日本語版のためのまえがき



第1部 図書館について



図書館とは、そこに入ると「敬虔な気持ちになる」場所

図書館の戦い

  無知を可視化する装置

学校図書館はなぜ必要なのか?

 Ⅰ 図書館は巨大なアーカイブの入り口である

   緩い中間共同体の必要

   供養の本質

   「この世ならざるもの」について

   村上春樹と上田秋成

   『羊をめぐる冒険』と四つの系譜作品

   『徒然草』を現代語に訳してみて

   書物は母語のアーカイブへの入り口

 Ⅱ 図書館は新しい世界への扉である

   図書館が教える「無限」という概念

   図書館の教育的機能

   ゆっくりと「聖なるもの」から切り離してゆく場所

   異界に通じる扉を守るゲートキーパー

   「超越的なもの」への敬意

   「書物を守る」拠点

 Ⅲ 図書館には魔法使いの居場所を確保しなければならない

   学校には子どもたちの「とりつく島」が必要

   子どもたちが無防備になれるミステリーゾーンを作る

   読むのはどんな本でもいい





第2部 本と出版について



本の未来について

書物は商品ではない

倉吉の汽水空港でこんな話をした

自戒の仕掛け──無知の自覚について

朝の読書運動

ScanとReadの違い

本が読む

リテラシーの高い読者を育てる方法

活字中毒患者は電子書籍で本を読むか?

書物の底知れぬ公共性について──すごく長いあとがき

   「書物の共有」から「新しいコモン」へ

   書物はできるだけ無償で贈与されるべきである

   書物の尊厳を傷つけるなかれ



李龍勳(イ・ヨンフン、図書館文化批評家)

「図書館的時間」を取り戻すために──本書を推薦する



朴東燮(バク・ドンッソプ)

「伝道師」になるということは──編訳者あとがきに代えて



初出一覧

プロフィール
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著者略歴

内田樹【著】

うちだ・たつる:1950年東京生まれ。武道家(合気道7段)、思想家、神戸女学院大学名誉教授。東京大学文学部仏文科卒。2011年11月、合気道の道場兼私塾「凱風館」を開設。『寝ながら学べる構造主義』『日本辺境論』『下流志向』をはじめ多くのベストセラーをもつ。 近著に『勇気論』(光文社)、『小田嶋隆と対話する』(イースト・プレス)、『だからあれほど言ったのに』(マガジンハウス)、『凱風館日乗』(河出書房新社)があるほか、『困難な結婚』『もういちど村上春樹にご用心』(アルテスパブリッシング)、『街場の米中論』(東洋経済新報社)など著書・共著多数。

朴東燮【編集】

バク・ドンソップ:1968年釜山生まれ。独立研究者。筑波大学総合科学研究科卒業(心理学博士)。

主な著書(韓国語)に『心理学の彼方へ』『レプ・ヴィゴツキー(歴史・接触・復元)』『ハロルド・ガーフィンケル(自明性・複雑性・一理性の解剖学)』『成熟、レヴィナスとの時間』『内田先生に学ぶ方法』『動詞として生きる』『会話分析:人々の方法の分析』がある。世界でただ一人の内田樹研究家でもあり、内田樹著『先生はえらい』『ためらいの倫理学』『レヴィナスの時間論』『街場の教育論』の、また森田真生著『数学の贈り物』、三島邦弘著『ここだけのごあいさつ』などの韓国語版翻訳者でもある。
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商品概要

発行元
アルテスパブリッシング
発売日
2024/06/27
ページ数
240p
ISBN
978-4-86559-294-8
セット商品分売可否
単品分売不可
Cコード/ジャンルコード
0036 / 03
読者対象/成人指定
指定なし(デフォルト)

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