内容紹介
2005年の4月から2006年の4月まで、毎日新聞に掲載された伝説の連載の単行本化! 文学者や政治家などの日記からある一日を引用し、当時の社会状況や時代など「大きな歴史」では描かれることのない真実を解き明かす。
毎回の文章は、原稿用紙三枚、たった一二〇〇字程度。しかし、その中に驚くほどの教養が詰め込まれている。これぞ坪内祐三、これが坪内祐三だと感動を覚える評論エッセイ。
[取り上げられる50人]
夏目漱石、三島由紀夫、青野季吉、志賀直哉、野上弥生子、森田草平、高野悦子、柳田國男、中島健蔵、小林秀雄、山田風太郎、江藤淳、木山捷平、阿部昭、尾崎紅葉、伊藤整、大宅壮一、浮谷東次郎、高見順、森銑三、神谷美恵子、大佛次郎、竹内好、岸田劉生、内田魯庵、山口瞳、武田百合子、大岡昇平、吉野秀雄、植草甚一、徳永康元、石川啄木、外村繁、黒田三郎、内田百閒、佐藤栄作、秋田雨雀、笹川良一、深代惇郎、木佐木勝、古川ロッパ、岡本綺堂、遠藤周作、小泉信三、中井英夫、依田学海、野口冨士男、永井荷風、添田知道、南方熊楠、樋口一葉
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毎回の文章は、原稿用紙三枚、たった一二〇〇字程度。しかし、その中に驚くほどの教養が詰め込まれている。これぞ坪内祐三、これが坪内祐三だと感動を覚える評論エッセイ。
[取り上げられる50人]
夏目漱石、三島由紀夫、青野季吉、志賀直哉、野上弥生子、森田草平、高野悦子、柳田國男、中島健蔵、小林秀雄、山田風太郎、江藤淳、木山捷平、阿部昭、尾崎紅葉、伊藤整、大宅壮一、浮谷東次郎、高見順、森銑三、神谷美恵子、大佛次郎、竹内好、岸田劉生、内田魯庵、山口瞳、武田百合子、大岡昇平、吉野秀雄、植草甚一、徳永康元、石川啄木、外村繁、黒田三郎、内田百閒、佐藤栄作、秋田雨雀、笹川良一、深代惇郎、木佐木勝、古川ロッパ、岡本綺堂、遠藤周作、小泉信三、中井英夫、依田学海、野口冨士男、永井荷風、添田知道、南方熊楠、樋口一葉
目次
社会の変動を鋭く感知
夏目漱石 明治四十二(一九〇九)年四月九日 12
「人間の裸の顔」という劇
三島由紀夫 昭和三十四(一九五九)年四月十日 15
快進撃の中のB25来襲
靑野季吉 昭和十七(一九四二)年四月十八日 18
「新人類」の不条理小説
志賀直哉 明治四十三(一九一〇)年四月二十四日 21
流血の惨事になった「お祭」
野上彌生子 昭和二十七(一九五二)年五月一日 24
老文学者が迷った末に……
森田草平 昭和二十三(一九四八)年五月十日 27
変革の時代、真摯に走って
高野悦子 昭和四十四(一九六九)年五月十三日 30
空襲下で書いた信仰論
柳田國男 昭和二十(一九四五)年五月二十三日 33
消息を絶った小林秀雄
中島健蔵 昭和三(一九二八)年五月二十八日 36
北へ西へ流離漂泊の旅
山田風太郎 昭和二十(一九四五)年六月五日 39
ハガティ事件にみた「醜さ」
江藤淳 昭和三十五(一九六〇)年六月十日 42
遠く離れていった桜桃忌
木山捷平 昭和二十四(一九四九)年六月十八日 45
自信失わせた「太陽の季節」
阿部昭 昭和三十(一九五五)年六月二十一日 48
大辞典を「冥土の土産」に
尾崎紅葉 明治三十六(一九〇三)年六月三十日 51
戦局への関心と「書き方」
伊藤整 昭和十九(一九四四)年七月十日 54
退学青年の「我々の時代」
大宅壮一 大正六(一九一七)年七月二十一日 57
江の島にいた「60年の若者」
浮谷東次郎 昭和三十五(一九六〇)年七月二十七日 60
「日本の文学」をめぐる事件
高見順 昭和三十八(一九六三)年七月三十日 63
東京音頭をめぐる世代差
森銑三 昭和八(一九三三)年八月三日 66
身近に触れた「時局の流れ」
神谷美恵子 昭和二十(一九四五)年八月十二日 69
終戦直後の「皇軍」の混乱
大佛次郎 昭和二十(一九四五)年八月二十日 72
官業精神と初の「空の旅」
竹内好 昭和三十七(一九六二)年八月二十六日 75
震災の不安心理とデマ
岸田劉生 大正十二(一九二三)年九月一日 78
殉死への「当世風」の反応
内田魯庵 大正元(一九一二)年九月十四日 81
戦中派の複雑な天皇観
山口瞳 昭和六十三(一九八八)年九月十八日 84
最後の夏の不思議な記録
武田百合子 昭和五十一(一九七六)年九月二十一日 87
「革命と反体制」への関心
大岡昇平 昭和五十五(一九八〇)年十月四日 90
東京五輪でテレビ漬けに
吉野秀雄 昭和三十九(一九六四)年十月十日 93
文化シーンに躍り出る
植草甚一 昭和四十五(一九七〇)年十月十九日 96
異郷で知る「戦局」の行方
徳永康元 昭和十五(一九四〇)年十月二十四日 99
上京に求めた「希望の影」
石川啄木 明治三十五(一九〇二)年十月三十日 102
私小説家のテレビ出演
外村繁 昭和三十五(一九六〇)年十一月九日 105
生活のため本を売る算段
黒田三郎 昭和二十三(一九四八)年十一月十日 108
「心の不安」と過去への態度
内田百閒 大正六(一九一七)年十一月二十三日 111
三島事件への複雑な感想
佐藤榮作 昭和四十五(一九七〇)年十一月二十五日 114
開戦に際会した反戦作家
秋田雨雀 昭和十六(一九四一)年十二月四日 117
巣鴨での日々と「義憤」
笹川良一 昭和二十(一九四五)年十二月十一日 120
レジスト青年の就職試験
深代惇郎 昭和二十七(一九五二)年十二月十四日 123
総合雑誌黄金時代の年末
木佐木勝 大正八(一九一九)年十二月二十五日 126
ドサ廻りの旅先での正月
古川ロッパ 昭和二十三(一九四八)年一月八日 129
大震災後の余震と流言
岡本綺堂 大正十三(一九二四)年一月十五日 132
郊外への移住、そして散歩
遠藤周作 昭和四十五(一九七〇)年一月二十五日 135
カフェで飲んだ本格「珈琲」
小泉信三 明治四十五(一九一二)年二月一日 138
虚無的「革命」の中の知識人
中井英夫 昭和二十一(一九四六)年二月四日 141
帝国憲法発布の日の暗殺
依田學海 明治二十二(一八八九)年二月十一日 144
海軍病院の日常と硫黄島
野口冨士男 昭和二十(一九四五)年二月十五日 147
浅草通いから「カツ丼」へ
永井荷風 昭和三十四(一九五九)年三月一日 150
大空襲という「世紀の喜劇」
添田知道 昭和二十(一九四五)年三月十二日 153
神社統廃合が損なったもの
南方熊楠 明治四十三(一九一〇)年三月十九日 156
文学青年から受けた刺激
樋口一葉 明治二十六(一八九三)年三月二十五日 159
荷風とロッパの「2・26」―連載を終えて 162
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夏目漱石 明治四十二(一九〇九)年四月九日 12
「人間の裸の顔」という劇
三島由紀夫 昭和三十四(一九五九)年四月十日 15
快進撃の中のB25来襲
靑野季吉 昭和十七(一九四二)年四月十八日 18
「新人類」の不条理小説
志賀直哉 明治四十三(一九一〇)年四月二十四日 21
流血の惨事になった「お祭」
野上彌生子 昭和二十七(一九五二)年五月一日 24
老文学者が迷った末に……
森田草平 昭和二十三(一九四八)年五月十日 27
変革の時代、真摯に走って
高野悦子 昭和四十四(一九六九)年五月十三日 30
空襲下で書いた信仰論
柳田國男 昭和二十(一九四五)年五月二十三日 33
消息を絶った小林秀雄
中島健蔵 昭和三(一九二八)年五月二十八日 36
北へ西へ流離漂泊の旅
山田風太郎 昭和二十(一九四五)年六月五日 39
ハガティ事件にみた「醜さ」
江藤淳 昭和三十五(一九六〇)年六月十日 42
遠く離れていった桜桃忌
木山捷平 昭和二十四(一九四九)年六月十八日 45
自信失わせた「太陽の季節」
阿部昭 昭和三十(一九五五)年六月二十一日 48
大辞典を「冥土の土産」に
尾崎紅葉 明治三十六(一九〇三)年六月三十日 51
戦局への関心と「書き方」
伊藤整 昭和十九(一九四四)年七月十日 54
退学青年の「我々の時代」
大宅壮一 大正六(一九一七)年七月二十一日 57
江の島にいた「60年の若者」
浮谷東次郎 昭和三十五(一九六〇)年七月二十七日 60
「日本の文学」をめぐる事件
高見順 昭和三十八(一九六三)年七月三十日 63
東京音頭をめぐる世代差
森銑三 昭和八(一九三三)年八月三日 66
身近に触れた「時局の流れ」
神谷美恵子 昭和二十(一九四五)年八月十二日 69
終戦直後の「皇軍」の混乱
大佛次郎 昭和二十(一九四五)年八月二十日 72
官業精神と初の「空の旅」
竹内好 昭和三十七(一九六二)年八月二十六日 75
震災の不安心理とデマ
岸田劉生 大正十二(一九二三)年九月一日 78
殉死への「当世風」の反応
内田魯庵 大正元(一九一二)年九月十四日 81
戦中派の複雑な天皇観
山口瞳 昭和六十三(一九八八)年九月十八日 84
最後の夏の不思議な記録
武田百合子 昭和五十一(一九七六)年九月二十一日 87
「革命と反体制」への関心
大岡昇平 昭和五十五(一九八〇)年十月四日 90
東京五輪でテレビ漬けに
吉野秀雄 昭和三十九(一九六四)年十月十日 93
文化シーンに躍り出る
植草甚一 昭和四十五(一九七〇)年十月十九日 96
異郷で知る「戦局」の行方
徳永康元 昭和十五(一九四〇)年十月二十四日 99
上京に求めた「希望の影」
石川啄木 明治三十五(一九〇二)年十月三十日 102
私小説家のテレビ出演
外村繁 昭和三十五(一九六〇)年十一月九日 105
生活のため本を売る算段
黒田三郎 昭和二十三(一九四八)年十一月十日 108
「心の不安」と過去への態度
内田百閒 大正六(一九一七)年十一月二十三日 111
三島事件への複雑な感想
佐藤榮作 昭和四十五(一九七〇)年十一月二十五日 114
開戦に際会した反戦作家
秋田雨雀 昭和十六(一九四一)年十二月四日 117
巣鴨での日々と「義憤」
笹川良一 昭和二十(一九四五)年十二月十一日 120
レジスト青年の就職試験
深代惇郎 昭和二十七(一九五二)年十二月十四日 123
総合雑誌黄金時代の年末
木佐木勝 大正八(一九一九)年十二月二十五日 126
ドサ廻りの旅先での正月
古川ロッパ 昭和二十三(一九四八)年一月八日 129
大震災後の余震と流言
岡本綺堂 大正十三(一九二四)年一月十五日 132
郊外への移住、そして散歩
遠藤周作 昭和四十五(一九七〇)年一月二十五日 135
カフェで飲んだ本格「珈琲」
小泉信三 明治四十五(一九一二)年二月一日 138
虚無的「革命」の中の知識人
中井英夫 昭和二十一(一九四六)年二月四日 141
帝国憲法発布の日の暗殺
依田學海 明治二十二(一八八九)年二月十一日 144
海軍病院の日常と硫黄島
野口冨士男 昭和二十(一九四五)年二月十五日 147
浅草通いから「カツ丼」へ
永井荷風 昭和三十四(一九五九)年三月一日 150
大空襲という「世紀の喜劇」
添田知道 昭和二十(一九四五)年三月十二日 153
神社統廃合が損なったもの
南方熊楠 明治四十三(一九一〇)年三月十九日 156
文学青年から受けた刺激
樋口一葉 明治二十六(一八九三)年三月二十五日 159
荷風とロッパの「2・26」―連載を終えて 162
商品概要
発行元
本の雑誌社
発売日
2024/06/26
ページ数
168p
判型(実寸)
194mm × 126mm
ISBN
978-4-86011-491-6
著者
セット商品分売可否
単品分売不可
Cコード/ジャンルコード
0095
読者対象/成人指定
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