定本 韓国語講座












内容紹介
幻の韓国語=朝鮮語講座。1960年、戦後言語教育の青春時代、在日の人々へ向けた熱き入門講座がいま蘇る。文法家はいかに語り、人々はいかに学んだのか?
朝鮮語学史上の重要な著作『朝鮮語文法』(1960)、日本語学の巨星・奥田靖雄を中心とする言語学研究会の言語学、そして黎明期の対照言語学を圧倒的な高みで統合した、若き日の言語学者・金禮坤、渾身の韓国語文法論入門。韓国語学習者・教育者のみならず、日本語研究者も必携。本物の文法論がここにある!
「本書は決して過去の遺物ではない。現在を生きる書物である。時代的な先進性、文法論の知的な愉しみ、母語と学習主体を見失わない対照言語学的な学び、そして韓国語への愛情といった様々な点において、これに比肩する類書を見ない。」
——野間秀樹「解説 金禮坤『定本 韓国語講座』は何が凄いのか、何が面白いのか」より
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朝鮮語学史上の重要な著作『朝鮮語文法』(1960)、日本語学の巨星・奥田靖雄を中心とする言語学研究会の言語学、そして黎明期の対照言語学を圧倒的な高みで統合した、若き日の言語学者・金禮坤、渾身の韓国語文法論入門。韓国語学習者・教育者のみならず、日本語研究者も必携。本物の文法論がここにある!
「本書は決して過去の遺物ではない。現在を生きる書物である。時代的な先進性、文法論の知的な愉しみ、母語と学習主体を見失わない対照言語学的な学び、そして韓国語への愛情といった様々な点において、これに比肩する類書を見ない。」
——野間秀樹「解説 金禮坤『定本 韓国語講座』は何が凄いのか、何が面白いのか」より
目次
はじめに
凡例
●第1回
講座のまえがき
発音の勉強について
文字と発音
母音(その1)
●第2回
母音(その2)
●第3回
子音(その1)
●第4回
子音(その2)
●第5回
終声と終声字母(받침)
終声が単語のなかにある場合
●第6回
動詞の活用(その1)
7つの終声といろいろな終声字母
動詞の活用
現在形
●第7回
動詞の活用(その2)
7.1. 過去形
7.2. 過去形のつくりかた
7.3. 先過去形
7.4. 未来形
●第8回
動詞の活用(その3)
8.1. 法(きもち)
8.2. 階称(ていねいさ)
●第9回
名詞の格(その1)
9.1. 格とは
9.2. 絶対格
9.3. 主格
9.4. 属格
9.5. 対格
練習問題
●第10回
名詞の格(その2)
10.1. 与格
10.2. 与格の対象的なくみあわせ
10.3. 与格の空間,時間的なくみあわせ
10.4. 位格
10.5. 形容詞とくみあわされる場合
10.6. 造格
10.7. 呼格
練習問題
●第11回
名詞の格(その3)
11.1. 与対格
11.2. 与造格
11.3. 格変化の連体形
練習問題
●第12回
形容詞(その1)(述語になる場合)
12.1. 形容詞のつくり(語構成)
12.2. 形容詞の活用
●第13回
形容詞(その2)
13.1. 形容詞の直説法
13.2. 形容詞の疑問法
13.3. 否定の形
13.4. 名詞の述語形
●第14回
連体形
14.1. 動詞の連体形
14.2. 形容詞の連体形
●第15回
動詞の相
15.1. 動詞の相の一般的な概念
15.2. 他動詞と自動詞
15.3. 相のつくりかた
15.4. 接尾辞と相
●第16回
動詞の接続形(その1)
16.1. 接続形のはたらき
16.2. 語幹に- 고がついた形
16.3. 語幹に- 며 / - 으며がついた形
16.4. 語幹に- 아 / - 어あるいは- 여がついた形
16.5. 語幹に- 고서,- 면서 / - 으면서,- 아서 / - 어서がついた形
●第17回
動詞の接続形(その2)
17.1. 動詞の語幹に- 다가がついてできた接続形
17.2. 動詞の語幹に- 자がついてできた接続形
17.3. 動詞の語幹に- 도록がついてできた接続形
17.4. 動詞の語幹に- 니 / - 으니がついてできた接続形
17.5. - 니까 / - 으니까がついてできた接続形
17.6. - 매 / - 으매がついてできた接続形
17.7. - ㄴ즉 / - 은즉がついてできた接続形
17.8. - 거늘がついてできた接続形
17.9. - 건대がついてできた接続形
17.10. - 거니がついてできた接続形
17.11. - 는지라がついてできた接続形
●第18回
動詞の接続形(その3)
18.1. - 면の形をとる接続形
18.2. 語幹に- 거든がついてできた接続形
18.3. 語幹に- ㄹ진대 / - 을진대がついてできた接続形
18.4. 語幹に- 던들がついてできた接続形
18.5. 語幹に- 지마는(- 지만)がついてできた接続形
18.6. 語幹に- 건마는(- 건만),- 련마는 / - 으련마는(- 련만 / - 으련만)がついてできた接続形
18.7. 語幹に- 거니와,- 려니와がついてできた接続形
18.8. 語幹に- 되がついてできた接続形
18.9. 語幹に- 나 / - 으나,- 나마 / - 으나마がついてできた接続形
18.10. 語幹に- ㄹ지언정 / - 을지언정がついてできた接続形
18.11. 語幹に- ㄹ망정 / - 을망정がついてできた接続形
18.12. 語幹に- 더라도(- 드라도,- 드래도)がついてできた接続形
18.13. 語幹に- ㄹ지라도 / - 을지라도がついてできた接続形
18.14. 語幹に- ㄴ들がついてできた接続形
●ハングルについて知っておきたいこと
●あとがき
●解説
金禮坤『定本 韓国語講座』は何が凄いのか,何が面白いのか
野間秀樹
1.はじめに--本書はどのような本なのか
1.1. 本書の原本
1.2. 本書の背景
1.3. 言語学との出会い
1.4. 朝鮮語教師として
2. 本書の言語学的な特質は
2.1. 1961 年の言語学,韓国語学=朝鮮語学はどうだったのか
2.2. 奥田靖雄と言語学研究会とは
3. どのような点が類書と異なり,面白いのか
3.1. 対照言語学的な視点に貫かれていること
3.2. 可能な限り全体像を示そうとしていること
3.3. 音声学的な基礎に立って発音を記述していること
3.4. 音の変化から動詞の活用へと導いていること
3.5. 時制論など文法範疇の体系化を目指していること
3.6. 名詞の格の記述の独自的なこと
3.7. 形態論を重視していること
3.8. 時代精神を形象化しようとしていること
4. 終わりに-- 21 世紀の今日,なぜ金禮坤『定本 韓国語講座』か
索引
著者 金禮坤 年譜
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凡例
●第1回
講座のまえがき
発音の勉強について
文字と発音
母音(その1)
●第2回
母音(その2)
●第3回
子音(その1)
●第4回
子音(その2)
●第5回
終声と終声字母(받침)
終声が単語のなかにある場合
●第6回
動詞の活用(その1)
7つの終声といろいろな終声字母
動詞の活用
現在形
●第7回
動詞の活用(その2)
7.1. 過去形
7.2. 過去形のつくりかた
7.3. 先過去形
7.4. 未来形
●第8回
動詞の活用(その3)
8.1. 法(きもち)
8.2. 階称(ていねいさ)
●第9回
名詞の格(その1)
9.1. 格とは
9.2. 絶対格
9.3. 主格
9.4. 属格
9.5. 対格
練習問題
●第10回
名詞の格(その2)
10.1. 与格
10.2. 与格の対象的なくみあわせ
10.3. 与格の空間,時間的なくみあわせ
10.4. 位格
10.5. 形容詞とくみあわされる場合
10.6. 造格
10.7. 呼格
練習問題
●第11回
名詞の格(その3)
11.1. 与対格
11.2. 与造格
11.3. 格変化の連体形
練習問題
●第12回
形容詞(その1)(述語になる場合)
12.1. 形容詞のつくり(語構成)
12.2. 形容詞の活用
●第13回
形容詞(その2)
13.1. 形容詞の直説法
13.2. 形容詞の疑問法
13.3. 否定の形
13.4. 名詞の述語形
●第14回
連体形
14.1. 動詞の連体形
14.2. 形容詞の連体形
●第15回
動詞の相
15.1. 動詞の相の一般的な概念
15.2. 他動詞と自動詞
15.3. 相のつくりかた
15.4. 接尾辞と相
●第16回
動詞の接続形(その1)
16.1. 接続形のはたらき
16.2. 語幹に- 고がついた形
16.3. 語幹に- 며 / - 으며がついた形
16.4. 語幹に- 아 / - 어あるいは- 여がついた形
16.5. 語幹に- 고서,- 면서 / - 으면서,- 아서 / - 어서がついた形
●第17回
動詞の接続形(その2)
17.1. 動詞の語幹に- 다가がついてできた接続形
17.2. 動詞の語幹に- 자がついてできた接続形
17.3. 動詞の語幹に- 도록がついてできた接続形
17.4. 動詞の語幹に- 니 / - 으니がついてできた接続形
17.5. - 니까 / - 으니까がついてできた接続形
17.6. - 매 / - 으매がついてできた接続形
17.7. - ㄴ즉 / - 은즉がついてできた接続形
17.8. - 거늘がついてできた接続形
17.9. - 건대がついてできた接続形
17.10. - 거니がついてできた接続形
17.11. - 는지라がついてできた接続形
●第18回
動詞の接続形(その3)
18.1. - 면の形をとる接続形
18.2. 語幹に- 거든がついてできた接続形
18.3. 語幹に- ㄹ진대 / - 을진대がついてできた接続形
18.4. 語幹に- 던들がついてできた接続形
18.5. 語幹に- 지마는(- 지만)がついてできた接続形
18.6. 語幹に- 건마는(- 건만),- 련마는 / - 으련마는(- 련만 / - 으련만)がついてできた接続形
18.7. 語幹に- 거니와,- 려니와がついてできた接続形
18.8. 語幹に- 되がついてできた接続形
18.9. 語幹に- 나 / - 으나,- 나마 / - 으나마がついてできた接続形
18.10. 語幹に- ㄹ지언정 / - 을지언정がついてできた接続形
18.11. 語幹に- ㄹ망정 / - 을망정がついてできた接続形
18.12. 語幹に- 더라도(- 드라도,- 드래도)がついてできた接続形
18.13. 語幹に- ㄹ지라도 / - 을지라도がついてできた接続形
18.14. 語幹に- ㄴ들がついてできた接続形
●ハングルについて知っておきたいこと
●あとがき
●解説
金禮坤『定本 韓国語講座』は何が凄いのか,何が面白いのか
野間秀樹
1.はじめに--本書はどのような本なのか
1.1. 本書の原本
1.2. 本書の背景
1.3. 言語学との出会い
1.4. 朝鮮語教師として
2. 本書の言語学的な特質は
2.1. 1961 年の言語学,韓国語学=朝鮮語学はどうだったのか
2.2. 奥田靖雄と言語学研究会とは
3. どのような点が類書と異なり,面白いのか
3.1. 対照言語学的な視点に貫かれていること
3.2. 可能な限り全体像を示そうとしていること
3.3. 音声学的な基礎に立って発音を記述していること
3.4. 音の変化から動詞の活用へと導いていること
3.5. 時制論など文法範疇の体系化を目指していること
3.6. 名詞の格の記述の独自的なこと
3.7. 形態論を重視していること
3.8. 時代精神を形象化しようとしていること
4. 終わりに-- 21 世紀の今日,なぜ金禮坤『定本 韓国語講座』か
索引
著者 金禮坤 年譜