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そして私も音楽になった

小西 公大【著】

発行元:うつつ堂

ジャンル: 人文

流通委託先:トランスビュー

2024/02/14発売

¥ 3,000 (税別)

搬入日(直取引):■受注締切=平日15:30→当日に発送(翌営業日正午までにステータスを「出荷完了」に変更します)

搬入日(取次):■受注締切=平日17:00→翌々営業日に八木書店(さらに翌々営業日までにトーハン、日販などへ)

 

そして私も音楽になった サウンド・アッサンブラージュの人類学

小西 公大【著】

発行元:うつつ堂

ジャンル: 人文

流通委託先:トランスビュー

2024/02/14発売

¥ 3,000 (税別)

搬入日(直取引):■受注締切=平日15:30→当日に発送(翌営業日正午までにステータスを「出荷完了」に変更します)

搬入日(取次):■受注締切=平日17:00→翌々営業日に八木書店(さらに翌々営業日までにトーハン、日販などへ)

 

内容紹介

「音楽」は、一つの楽曲を意味する言葉にとどまらないだろう。

「音楽」には、作品そのものに本来備わる特質・構造・意味/メッセージだけでなく、それがあらゆるアクター(表現者・オーディエンス・空間や環境・音楽プレイヤーや音響機材・人間の身体/心情や音をめぐるコンテクストなど)をつなぎ合わせ、一つの塊のように統合させようとする力があるからだ。

本書では、このようにさまざまなものを編み込んでいく音楽の力(=サウンド・アッサンブラージュ)を包括的に表現し、「音楽」の持つ意味を大きく拡張していく。

世界各所で音楽や芸能に向き合ってきた人類学者、音楽教育の実践者や作曲家らが、「音が生み出される場」の豊かな描出を通じて、「音楽の力とは何か」という問いに言葉を与えようと模索する、新たな音楽の民族誌。
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目次

〈序章〉「音楽の力」を取り戻すための試論

          小西公大





第1部 つながる(媒介)



   〈第一章〉音が編み込む力

        —インド・タール沙漠の芸能世界が教えてくれたこと 

          小西公大 



   〈第二章〉「見せる場」から「音楽とともにいる場」へ

        —ウガンダの学校と盛り場で

          大門碧 



   〈第三章〉音を継ぎ合わせる「視線」 

        —インドの歌舞踊ラーワニーの舞台実践から

          飯田玲子





第2部 うみだす(創造)



   〈第四章〉醸される島の音の力

        —三宅の声と太鼓が生み出すアッサンブラージュ

          小林史子



   〈第五章〉つながりを手繰り寄せる/選り分ける

        —社会的存在としてのチベタン・ポップ

          山本達也



   〈第六章〉調を外れて響き合うトーンチャイム

        —サウンド・アッサンブラージュの授業風景

          石上則子





第3部 つたえる(継承)



   〈第七章〉制度と情動をめぐる相剋

        —東北タイのモーラム芸能にみる暴力・性・死

          平田晶子

 

   〈第八章〉一切をつむぎ、交感するアッサンブラージュの力

        —高知におけるガムランプロジェクトの実践を通して

          宮内康乃



   〈第九章〉媒介、愛着、継承

        —ソロモン諸島アレアレにおける在来楽器アウをめぐって

         佐本英規



   〈補論〉  仮想空間で音楽になること

         小西公大



    おわりに
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著者略歴

小西 公大【著】

1975年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科修了。博士(社会人類学)。東京学芸大学教育学部人文科学講座准教授。編著に、『インドを旅する55章』(2021年、共編、明石書店)、『人類学者たちのフィールド教育:自己変容に向けた学びのデザイン』(2021年、共編、ナカニシヤ出版)、『萌える人類学者』(2021年、共編、東京外国語大学出版会)など。

大門 碧【著】

1982年生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修了。博士(地域研究)。北海道大学国際連携機構特任助教/留学コーディネーター。主著に『ショー・パフォーマンスが立ち上がる:現代アフリカの若者たちがむすぶ社会関係』(2015年、春風社)。

飯田 玲子【著】

1982年生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修了。博士(地域研究)。金沢大学国際基幹教育院講師。主著に『インドにおける大衆芸能と都市文化―タマーシャーの踊り子による模倣と欲望の上演』(2020年、ナカニシヤ出版)。

小林 史子【著】

1976年生まれ。東京学芸大学大学院教育学研究科修了。修士。玉川大学芸術学部非常勤講師。

山本 達也【著】

1979年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。博士(人間・環境学)。静岡大学人文社会科学部社会学科教授。主著に『舞台の上の難民—チベット難民芸能集団の民族誌』(2013年、法蔵館)など。

石上 則子【著】

1952年生まれ。編著に『小学校音楽あそび70』(2017年、明治図書出版)、『「音楽づくり•創作」の授業デザイン:あすの授業に生かせるアイディアと授業展開』(2016年、教育芸術社)監修など。

平田 晶子【著】

1983年生まれ。東京外国語大学大学院修了。博士(学術)。東洋大学アジア文化研究所客員研究員。主著に『ラオス山地民とラム歌謡: 内戦を生き抜いた宗教・芸能実践の民族誌』(2023年、風響社)。

宮内 康乃【著】

1980年生まれ。作曲家、音楽パフォーマンスグループ「つむぎね」主宰。第6回JFC作曲賞、Experimental sound art and performance festival 2008 最優秀賞、Prix Ars Electronica 2008 Honorary Mention 受賞など。

佐本 英規【著】

1985年生まれ。筑波大学大学院修了。博士(国際政治経済学)。筑波大学人文社会系助教。主著に『森の中のレコーディング・スタジオ:混淆する民族音楽と周縁からのグローバリゼーション』(2021年、昭和堂)。
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商品概要

発行元
うつつ堂
流通委託先
トランスビュー
発売日
2024/02/14
ページ数
312p
判型(実寸)
188mm × 128mm
ISBN
978-4-910855-01-1
セット商品分売可否
単品分売不可
Cコード/ジャンルコード
0039 / 15
読者対象/成人指定
指定なし(デフォルト)

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