内容紹介
世界を知り、無知を知り、人間を知る。
偏見を助長してきた言葉や文脈を更新し、日本で流通してきた「LGBTQ+」情報の空洞を埋める希望の書。
彼らは世界で何が起きているのかをほとんど知らない。日本で流通している日本語だけの情報で満ち足りて、そこから出ることも、その外に世界が存在することも考えていない。日本の世間は日本語によって護られているつもりで、その実、その日本語によって世界から見事に疎外されているのだ……。
──第4章「クローゼットな言語」より
〈推薦文〉
頭が沸騰した。アメリカの「LGBTQ+」百年の歴史の豊饒を受け止めた著者の目に、すべての私たちの未来が映っている。
──池田香代子(翻訳家)
どのような過去が、現在を作り上げてきたのかーー。蓄積と切り離された、安易な現状肯定は、手痛い揺り戻しを招きかねない。日本とアメリカを行き来し、各コミュニティの内と外を見てきたジャーナリスト。彼だから描ける、歴史と、その先。
──荻上チキ(評論家)
この本にあふれる愛は、日米を問わぬ遍きマイノリティへの讃歌でもある。小さき者たちがこの半世紀、歯を食いしばってクリエイトしてきた歴史や文化を再発見した。
──津山恵子(ニューヨーク在住ジャーナリスト)
以前、島根県隠岐之島に歌いに行った時に頂いた小学生からの手紙に、「うまれてはじめてオカマさんをみました」と書かれていた。その時感じた素直さと違和感。その間を埋めるものがこの本にはある。
──中村 中(歌手・役者)
本書は厳密な意味で、「ゲイ」の歴史学であり、社会言語学であり、政治学であり、社会学であり、哲学だ。一つの視座から捉え切れない全体性を描き出している。最後に著者は当事者として一つの公式に到る。恋愛=ヘッセ的友愛+贈与としての性行為。友愛の力を欠けば、恋愛を持続することも差別せずにいることも不可能だ──僕は全面的に賛同したい。
──宮台真司(社会学者)
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偏見を助長してきた言葉や文脈を更新し、日本で流通してきた「LGBTQ+」情報の空洞を埋める希望の書。
彼らは世界で何が起きているのかをほとんど知らない。日本で流通している日本語だけの情報で満ち足りて、そこから出ることも、その外に世界が存在することも考えていない。日本の世間は日本語によって護られているつもりで、その実、その日本語によって世界から見事に疎外されているのだ……。
──第4章「クローゼットな言語」より
〈推薦文〉
頭が沸騰した。アメリカの「LGBTQ+」百年の歴史の豊饒を受け止めた著者の目に、すべての私たちの未来が映っている。
──池田香代子(翻訳家)
どのような過去が、現在を作り上げてきたのかーー。蓄積と切り離された、安易な現状肯定は、手痛い揺り戻しを招きかねない。日本とアメリカを行き来し、各コミュニティの内と外を見てきたジャーナリスト。彼だから描ける、歴史と、その先。
──荻上チキ(評論家)
この本にあふれる愛は、日米を問わぬ遍きマイノリティへの讃歌でもある。小さき者たちがこの半世紀、歯を食いしばってクリエイトしてきた歴史や文化を再発見した。
──津山恵子(ニューヨーク在住ジャーナリスト)
以前、島根県隠岐之島に歌いに行った時に頂いた小学生からの手紙に、「うまれてはじめてオカマさんをみました」と書かれていた。その時感じた素直さと違和感。その間を埋めるものがこの本にはある。
──中村 中(歌手・役者)
本書は厳密な意味で、「ゲイ」の歴史学であり、社会言語学であり、政治学であり、社会学であり、哲学だ。一つの視座から捉え切れない全体性を描き出している。最後に著者は当事者として一つの公式に到る。恋愛=ヘッセ的友愛+贈与としての性行為。友愛の力を欠けば、恋愛を持続することも差別せずにいることも不可能だ──僕は全面的に賛同したい。
──宮台真司(社会学者)
目次
はじめに
プロローグ
第一部 愛と差別と──言葉で闘うアメリカの記録
第一章 「ロック・ハドソン」という爆弾
第二章 エイズ禍からの反撃
第三章 エイズ禍への反撃
第四章 クローゼットな言語
第五章 カム・アウトする言葉
第六章 アイデンティティの気づき
第七章 アイデンティティの誕生と「政治」
第八章 「ミレニアル世代」から「Z世代」へ
付録Ⅰ ストーンウォール50周年記念「ワールド・プライド/NYCプライド・マーチ」2019リポート
第二部 友情と「LGBTQ+」──内在する私たちの正体
第九章 「男と女」と「公と私」と
第十章 「男と女」と「公と私」と(2)
第十一章 男らしさの変容
第十二章 真夜中のホモフォビア
第十三章 「We Are Everywhere!」
第十四章 ホモソシアル、ホモセクシュアル、MSM
第十五章 セクシュアルの可能性
付録Ⅱ 『君の名前で僕を呼んで』考
おわりに
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プロローグ
第一部 愛と差別と──言葉で闘うアメリカの記録
第一章 「ロック・ハドソン」という爆弾
第二章 エイズ禍からの反撃
第三章 エイズ禍への反撃
第四章 クローゼットな言語
第五章 カム・アウトする言葉
第六章 アイデンティティの気づき
第七章 アイデンティティの誕生と「政治」
第八章 「ミレニアル世代」から「Z世代」へ
付録Ⅰ ストーンウォール50周年記念「ワールド・プライド/NYCプライド・マーチ」2019リポート
第二部 友情と「LGBTQ+」──内在する私たちの正体
第九章 「男と女」と「公と私」と
第十章 「男と女」と「公と私」と(2)
第十一章 男らしさの変容
第十二章 真夜中のホモフォビア
第十三章 「We Are Everywhere!」
第十四章 ホモソシアル、ホモセクシュアル、MSM
第十五章 セクシュアルの可能性
付録Ⅱ 『君の名前で僕を呼んで』考
おわりに
著者略歴
続きを読む商品概要
発行元
人々舎
発売日
2021/08/20
ページ数
448p
判型(実寸)
188mm × 128mm
ISBN
978-4-910553-00-9
著者
セット商品分売可否
単品分売不可
Cコード/ジャンルコード
0036 / 03
読者対象/成人指定
指定なし(デフォルト) / 指定なし(デフォルト)