カートに追加しました

内容紹介

義務教育はもちろん、「ヨットスクール」から大相撲やサッカーをはじめとするスポーツの現場で、いまもしばしば問題になる「体罰」。海外では宗教コミュニティで形成される道徳や倫理規範が、なぜ日本では公教育で担われるのか。それは儒教や武士道、軍国主義などの歴史に淵源を持つものなのか?
カリフォルニア在住の気鋭の日本研究者が、豊富な資料や日本国内でのフィールドワークを通して検証する、日本の体罰の現実とその実態。体罰論であるだけでなく、すぐれた日本論ともなっている。
続きを読む

目次

  日本語版への序文 011

 序章

 1 体罰をめぐる三つの事件
 2 体罰とはなにか
 3 日本の体罰を研究する意義
 4 本書のねらいと概要
  
第1章 人類学と体罰

 一 体罰根絶に向けた世界の動き
 二 体罰研究における人類学の有用性
   
第2章

日本の体罰史―その重層性

 一 近代以前の日本の体罰
 二 戦前の体罰禁止法
 三 戦後の体罰禁止法
 四 戦後体罰の構築過程
   
第3章 体罰とコンテクスト

 一 コンテクストの重要性
 二 規律訓練の諸様式
 三 規律訓練とジェンダー
 四 規律訓練の場
 五 誰が規律訓練を課すのか
 六 規律訓練の「言語」
 
第4章 倫理

 一 対立する教育観
 二 善悪をめぐる議論
 三 体罰肯定論
 四 体罰否定論
  
第5章 体罰の原因と文化の複数性

 一 世界の体罰観
 二 体罰の構造的要因
 三 体罰の文化的要因
 四 文化主義を越えて
   
第6章 権力の言説、言説の権力

 一 歴史的・通文化的分析の重要性
 二 権力・暴力・身体に関する諸理論
 三 沈黙・言語・行動
  
  終章 「暴力的文化」の神話

  補論 アメリカ合衆国における体罰

  資料1 精選体罰関連研究リスト(1979~2008年)
  資料2 日本の主要な体罰事件(1976年~2010年)

  注

  参考文献

  訳者あとがき

  索引
続きを読む

著者略歴

アーロン・L・ミラー【著】

1980年、カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)政治学部卒業。オックスフォード大学にて社会人類学で博士号取得。現在、カリフォルニア州立大学イーストベイ校および
セントメアリーズカレッジ・オブ・カリフォルニア講師。専攻は文化人類学、日本研究。
主な業績に以下のものがある。
Miller, A. & Tummalapalli, Z. (2020) “Being a Basketball Fan During the Black Lives Matter Movement and a Global Pandemic.” The Society Pages: Engaging Sports. October 6, 2020.
Miller, A. (2017) “Teaching Violence: Corporal Punishment, Vertical Hierarchy, and the Reproduction of Militaristic Values in Contemporary Japanese Sports.” In Butterworth, M. (ed.) Sport and Militarism: Contemporary Global Perspectives, Routledge. pp. 245-259.

石井 昌幸【翻訳】

1963年、島根県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。早稲田大学スポーツ科学学術院教授・競技スポーツセンター所長。専攻は、スポーツ史。
著書に、『スポーツの世界史』(共著、一色出版、2018)、訳書に、『スポーツ人類学』(共訳、共和国、2020)など。

坂元 正樹【翻訳】

1974年、福岡県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。神戸市外国語大学非常勤講師。専攻は、スポーツ文化史。
著書に、『十九世紀イギリス自転車事情』(共和国、2015)など。

志村 真幸【翻訳】

1977年、神奈川県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。南方熊楠顕彰会理事、慶應義塾大学非常勤講師。専攻は、比較文化研究。
著書に、『熊楠と幽霊』(集英社インターナショナル、2021)、『南方熊楠のロンドン』(慶應義塾大学出版会、2020)など。

中田浩司【翻訳】

1982年、大阪府生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。宝塚医療大学講師。専攻は、18世紀フランス教育思想。
著書に、『教育原理 事始め』(共著、大学教育出版、2018)など。

中村哲也【翻訳】

1978年、大阪府生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。高知大学地域協働学部准教授。専攻は、スポーツ史。
著書に、『部活動学 子どもが主体のクラブをつくる24の視点』(共著、ベースボールマガジン社、2020)など。
続きを読む

商品概要

発行元
共和国
流通委託先
トランスビュー
発売日
2021/06/08
ページ数
404p
判型(実寸)
188mm × 125mm
ISBN
978-4-907986-11-7
セット商品分売可否
単品分売不可
Cコード/ジャンルコード/ キーワード
0036 / 15

ページトップへ