巧拙無二
内容紹介
事理一致の近代職人に学び、現代の日本人が失いつつある職業文化の精髄を掘り起こす。
「見える化」ばかりを追い求め、「出来る化」が置き去りにされている昨今――。
近代には、先達から技術と理論を受け継ぎ、さらなる高みを体現した職人たちが存在した。
彼らが仕事へ注いだ心血は、同時に自らの生命をも高みへ導いただろう。
その仕事振りは、今の世に言う「ワーク・ライフ・バランス」を根本から揺るがすものだ。
しかし、仕事と生命を相即不離とした職人たちは、有形無形の文化的財産を遺している。
一体、我々は次世代に何を残せるというのであろうか?
千代鶴是秀や長谷川幸三郎、嶋村幸三郎、伊藤宗一郎、野村貞夫ら、鍛冶屋や鉋台屋、大工など、知る人ぞ知る名匠たちの超絶技巧を伝えるエピソードに内包された、近代職人の道徳や美意識、仁義、矜持を、武術研究者・甲野善紀と、土田刃物店三代目店主にして、伝統木工具目利き人・土田昇という、異業種の奇才ふたりが語り尽くす。
働き方を変えるのではなく、生き方そのものを変えてしまう、現代人にとって真に貴重な対談。
続きを読む
「見える化」ばかりを追い求め、「出来る化」が置き去りにされている昨今――。
近代には、先達から技術と理論を受け継ぎ、さらなる高みを体現した職人たちが存在した。
彼らが仕事へ注いだ心血は、同時に自らの生命をも高みへ導いただろう。
その仕事振りは、今の世に言う「ワーク・ライフ・バランス」を根本から揺るがすものだ。
しかし、仕事と生命を相即不離とした職人たちは、有形無形の文化的財産を遺している。
一体、我々は次世代に何を残せるというのであろうか?
千代鶴是秀や長谷川幸三郎、嶋村幸三郎、伊藤宗一郎、野村貞夫ら、鍛冶屋や鉋台屋、大工など、知る人ぞ知る名匠たちの超絶技巧を伝えるエピソードに内包された、近代職人の道徳や美意識、仁義、矜持を、武術研究者・甲野善紀と、土田刃物店三代目店主にして、伝統木工具目利き人・土田昇という、異業種の奇才ふたりが語り尽くす。
働き方を変えるのではなく、生き方そのものを変えてしまう、現代人にとって真に貴重な対談。
目次
まえがき――甲野善紀
仕事道具に触るのは感覚が育ってから
道具鍛冶の名工・千代鶴是秀の修行はじめ
「お前が本で学んだ事ではない、お前の一言を言ってみよ」
職人の「恥」
職人の思い入れと伝統
重い金床を片手でヒョイッ(玄能鍛冶・長谷川幸三郎)
職人と素人の違い
「こいつなら、いけるかもしれない」
手裏剣術が玄能作りのヒントに?!
墨掛け粗掘り五分(鉋台屋・伊藤宗一郎)
理想的な鉋台
名人大工と名人鍛冶の職人仁義合戦
野村貞夫棟梁の美意識
マサカリ遣いとゴルフのフォーム
息の根を止められた鋸鍛冶
職人の「老い」
これからの職人の生き方
本当の名刀とは
職人の仁義
土田一郎、千代鶴是秀に出会う
清忠問答
穴大工の玄能の柄
「名工」たる所以
【追記対談】授業科目は、国語と歴史と体育だけ
あとがき――土田昇
続きを読む
仕事道具に触るのは感覚が育ってから
道具鍛冶の名工・千代鶴是秀の修行はじめ
「お前が本で学んだ事ではない、お前の一言を言ってみよ」
職人の「恥」
職人の思い入れと伝統
重い金床を片手でヒョイッ(玄能鍛冶・長谷川幸三郎)
職人と素人の違い
「こいつなら、いけるかもしれない」
手裏剣術が玄能作りのヒントに?!
墨掛け粗掘り五分(鉋台屋・伊藤宗一郎)
理想的な鉋台
名人大工と名人鍛冶の職人仁義合戦
野村貞夫棟梁の美意識
マサカリ遣いとゴルフのフォーム
息の根を止められた鋸鍛冶
職人の「老い」
これからの職人の生き方
本当の名刀とは
職人の仁義
土田一郎、千代鶴是秀に出会う
清忠問答
穴大工の玄能の柄
「名工」たる所以
【追記対談】授業科目は、国語と歴史と体育だけ
あとがき――土田昇